【移住支援】トラブル防止!物件購入前に調べるべき周辺環境のリスク

不動産

はじめに

 田舎暮らしのための物件購入では、住環境自体に大きな意味を持っています。移住することが目的である為にほかなりません、大きな希望を持って新しい環境へ移り住むのですから、そこでのトラブルや不安は大きなストレスとなってしまいます。
 静かにゆっくりと暮らすはずが、近隣との問題が発覚したり、災害のリスクが高い土地であった場合、そこで生活することが困難になることも考えられます。
 移住先でトラブルやリスクを回避するためのヒントを実際に群馬県片品村へ移住した経験を活かし、移住者の視点から考えてたいと思います。

実際にあったトラブル事例

トラブル事例1~ソーラーパネルで土砂災害の危険

 周りに家のない静かな山の中腹に土地を購入し、念願のセカンドハウスを建てたが、数年後に近接した裏山にソーラーパネルが設置された。また、その工事において、伐採した木を地中に埋めて、パネルを建設したため、雨の度に土砂崩れの不安に悩まされることとなった。

トラブル事例2~上水道の停止

 別荘地に物件を購入し、退職後に夫婦で移住したが、別荘の管理会社が倒産し、水道が供給されなくなった。

トラブル事例3~低周波騒音公害による頭痛

 田舎に中古物件を購入し移住したが、隣の敷地に食品加工会社の大型冷凍設備が設置され、24時間、低周波騒音による公害に合い、頭痛や耳鳴りに悩まされることとなった。

トラブル事例4~隣の住宅からの落雪被害

 老後をのんびりと暮らすために、山奥に物件を購入し移住したが。冬季に隣の住宅からの落雪により室外機などが破損したため、対処および対策をお願いしたところ、トラブルとなった。

リスク事例1~穏やかな沢が濁流に

 裏庭に小さな沢があり、とても綺麗で、夏場には沢で遊ぶことを楽しみに物件を購入。引越してから半年ほどが経ち、大雨の時に沢の様相が一変。濁流となった。物件に直接の影響はなかったが、雨の度に不安に襲われることとなった。沢の上流には砂防ダムがあり、土砂警戒区域である事が判明した。

リスク事例2~浸水の恐怖

 田舎の田園風景に魅かれて、田んぼ付きの古民家を購入し移住。セルフリフォームを楽しみながら、暮らしていたところ、ある日、大黒柱に印があることに気づいた。
 移住者であるにもかかわらず、仲良くして下さった隣人の方の話で、大黒柱の印は過去の水害による水位を印したものであることが判明。

リスク事例3~夏に窓を開けることができない

高原で周辺は林に囲まれた静かな中古物件を購入して移住。初夏になり「酪農」に悩まされることとなった。

トラブルやリスクに学ぶこと

 トラブルの事例から解ることは、物件に隣接する土地からの影響も考慮しなければならない事です。
購入前に隣接した土地からの影響について検討する中で「これぐらいなら大丈夫だろう」などの少しの妥協が、後々気になって仕方無くなる可能性もあるのです。
 「景観」「におい」「騒音公害」「ご近所との関係」などのリスクを完全に回避することは難しいかもしれません。
 しかしながら、時間を設けて周辺を散策し住民の方の話を聞いたりすることで、トラブルを回避するための可能性を高めることができます。
 手土産を持って周辺のお宅へ事前にごあいさつに伺い、物件購入を検討している旨を伝えることも良いかもしれません。
 物件自体や、病院、学校などのインフラに気を取られがちですが、そこで生活しているのは人間です。トラブルやリスクが発生したときに、リスクが好転するか悪化するかは、そこに住む人との関係によって大きく左右されることを忘れてはならないと思います。
 数日の手間を惜しむことで、毎日の生活が憂鬱になる可能性もあるのです。
より良い住環境を探すために手間を惜しまないことが、後悔を減らすポイントになるのではないでしょうか。

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