移住を希望する理由の一つに挙げられるのは、生活環境を変えたいという事ではないでしょうか。では、田舎暮らしを体験してどのような変化があるのでしょうか。群馬県片品村へ移住した経験を元に心身ともに変化したことをまとめてみました。
これから移住を考えている方、田舎暮らしに興味のある方、興味はあるけれど不安を抱えている方などへ向けたヒントになると思います。
忙しくなった!?
田舎暮らしのイメージと言えば多くの方は「スローライフ」を思い浮かべると思います。スローライフとは”効率やスピードを重視するのではなく、のんびりと過ごしながら、人生を楽しみ、生活の質を高めようとすること”とあります。
もし、移住後も生活のために働くのであれば、のんびりできるはずはないのです。これは、田舎暮らしでの生活費は都心部での暮らしと、トータルで考えるとあまり変わらないからです。(詳しくは移住して2年間で驚いたことの生活費が高くなったで記事にしています)
しかし、人生を楽しむこと、生活の質を高めようとすることは大いにあると実感しています。さらに、それらを達成しようと努力するために、「やりたいこと」が増え、結果として以前よりも忙しくなりました。
忙しくなったけれども、その忙しさは人生を充実させるための手段としてとらえられるようになり、忙しさを楽しめるように変わったと思います。
生き物が身近な存在に
都心部で生活しているときは、生き物に触れる機会は多くはないはずです。もちろん、私たち自身も生き物であり、ペットと暮らしている場合もあるでしょう。
しかしながら、生物が必死で生きている様を実感することは少ないのではないでしょうか。
田舎に移住してからは野生の動物や、無数の虫に囲まれて生活することになりました。2メートル先のカモシカと見つめ合ったり、さるの親子が裏庭に現れたり、たくさんの野鳥の鳴き声や、見たこともない昆虫に出くわしたり、山の木々の表情が四季を通じて変わること、沢の音、風の音、夜空の星など、都心部では意識もしていなかった事を認識せざるを得ない状況であることに気付くのです。
ある時、見たこともない綺麗な蝶に出会いました。黄緑の羽に赤いライン、真っ白な体、体長は10センチほど。私は虫が大変苦手なのにも関わらず、気になってネットで検索しました。オナガミズアオと言う蛾であることが分かりました。翌日その場所を見に行くと、オナガミズアオは亡くなっていました。雨で地面に落ちたのか、寿命であったのかはわかりませんが、とても切ない気分になりました。
当然のことではありますが、虫たちも必死で生きています。
この様な経験は私にとって精神的に大きな変化をもたらしたと思います。
私が携帯電話で撮影したオナガミズアオ?の画像を下記記事「オオミズアオかオナガミズアオか」に掲載しています。虫の嫌いな方は下記リンクにご注意願います。
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