【田舎暮らし】オオミズアオかオナガミズアオか

昆虫

オナガミズアオとの出会い

 群馬県片品村へ住し、たくさんの動物や植物、昆虫などに触れる機会が多くなりました。自身は虫が苦手で、興味もなかったのですが、ある日綺麗な蛾に釘付けになりました。ネットで検索すると、全国各地に分布するオオミズアオの画像に似ていることが解りました。
 しかし、自分で実際に撮影した画像や動画とオオミズアオとは少し違う気がしてなりません。そこでもう一度よく調べることにしました。するとオオミズアオに似たオナガミズアオではないかと思うようになりました。
 オナガミズアオは成虫になってからは2週間ほどの命だそうです。切ないですね。
調べるほどに気になってしまい、次の日にもう一度同じ場所を探してみました。すると、地面に落ちて亡くなっていました。強い雨に打たれたのか、寿命だったのかはわかりません。虫たちも頑張って生きているのですね。私も頑張らないといけないと思います。

 昆虫が苦手だったのですが、田舎暮らしをすることで、昆虫に慣れ、少し興味を持つことが出来ました。私なりに調べた結果をまとめました。

オオミズアオとオナガミズアオの見分け方


 オオミズアオ(Actias aliena)とオナガミズアオ(Actias gnoma)は、どちらも日本に生息する大型の蛾で、翅を広げると約10cm程度になります。しかし、オオミズアオの方がオナガミズアオよりやや大きいです。また、オオミズアオは個体によって翅の色の差異が大きく、黄色がかったものが多いのに対して、オナガミズアオは黄色がかることが少なく、青白色が一般的です。一方で、名前から尾状突起が長いと想像されるかもしれませんが、オナガミズアオの尾状突起が特に長いわけではありません​。

オオミズアオとオナガミズアオの違い

翅の色:オオミズアオの方が黄色がかった青白色が多く、オナガミズアオは純粋な青白色です。

前翅の縁の部分のライン:オオミズアオでは赤紫色のラインとピンク色のラインが二重になっているのに対し、オナガミズアオでは鮮明な白色のラインが平行に走ります。

前翅の形状:オオミズアオの前翅の先端は丸みを帯びており、オナガミズアオの前翅の先端は角張っています。

とまる姿勢:オナガミズアオでは前翅が前方に垂れる姿勢をとりやすいです​​。

 これらの特徴に基づいても個体を正確に判断するのは困難で、両者を並べて比べるとより判断が容易になるとのことです​​。

ミズアオの特徴

 「ミズアオ」の出現期は4~8月頃で、初夏と真夏に二回発生します。幼虫はモミジ、ウメ、サクラ、リンゴなどのバラ科、ブナ科、カバノキ科などの樹木の葉を食べます。特にサクラの木が好きなので、都心でも比較的見かけることができます。「ミズアオ」の成虫は、口が退化してしまい、飲食することはありません。そのため、幼虫の時期に蓄えた栄養のみで生きることになります。成虫になってからの寿命は約2週間で、この短い一生を終えてしまいます​。

興味深いミズアオ類の学名

 ミズアオ類の学名も興味深いです。「オオミズアオ」の現在の学名は「Actias aliena」ですが、かつては「Actias artemis」と名付けられていました。これは月の女神「アルテミス」から取られています。一方、「オナガミズアオ」の学名「Actias gnoma」は、「ノーム」すなわち大地の精霊を指す名前から来ています。ノームは小鬼のように小さな容姿をした精霊と言われています​。

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