【インテリア】センスに左右されないデザインの決め方

インテリア

はじめに

 自宅をおしゃれなインテリアにしてみたいけど、どうして良いかわからない。内装や家具にお金を掛けたのにしっくりこなかったり、気付けば「ちぐはぐ」な雰囲気になってしまっていることもあると思います。
 自分には「センス」がないから仕方がないなんて諦めている方も多いと思います。
 ではセンスが良い人はどの様にインテリアを決めているのでしょうか。
インテリアを決める上でのコツを分かりやすく解説します。部屋の模様替え、自宅のリフォーム、マイホームを検討中の方、インテリアデザインに興味のある方は必見です。

自分にはインテリアのセンスが有るのか無いのか

 「センス」とは極めてあいまいな言葉です。その意味は”物事の微妙な動きを感じさとる動き、微妙な感覚”とあります。この言葉の意味から考えるとセンスが有ったとしてもおしゃれなインテリアに仕上げることは出来ないと言うことになります。
 なぜなら、センスと言う言葉の意味は感じ取る力であって、具体的に何かを組み合わせたり作ったりする能力ではないことになります。
 自分のお家をおしゃれなインテリアにしたいと思う時点でその人は「センス」が良いのだと思います。それは、おしゃれのイメージがすでに頭の中にあるからです。
イメージはあるけれども、それを実現する方法が分からないということ。
 では、おしゃれなインテリアを実現するためには何が必要なのでしょうか。

ほとんどの人はセンスが良い


 インテリアを考える上で、インスタグラムや、ピンタレストなどで、おしゃれな画像を見たときに、その画像がおしゃれだと感じられるのであれば、センスの良い人なのです。
 ではなぜ、ちぐはぐな部屋になってしまうのでしょうか。
 上手に部屋をコーディネートする人はその方法を理解しています。無意識的に理解している、あるいは、分析し、試行錯誤した結果として、理解しているのです。
 いくつかのポイントを覚える事で、理想のインテリアに近づけると思います。

お部屋のインテリアの仕組み

 インテリアを考える上で、その要素を明確にすることが大切です。
その主な要素は5つあります。

  • カラー … 基本カラー、付帯カラー、ナチュラルカラー、無彩色
  • 配置 … 主役、その他
  • 光 … 照明、自然光
  • 素材 … 無機質、有機質
  • 質感 … 硬い、柔らかい

 これらの要素をそれぞれ別に考え単純化し性質を知ることで、インテリアを理解し簡単に応用することができます。

インテリアの要素を理解しよう

カラー

 一つのお部屋のカラーは「基本カラー」と「付帯カラー」からなり、それらを包む「ナチュラルカラー」と「無彩色」によって構成されます。
 「基本カラー」、「付帯カラー」は有彩色の中からそれぞれ一色程度を選びます。お部屋の基軸となる色とそれと対となる色です。まず、「基本カラー」を選び、近似色または、反対色(色相環図で対角線上の色)を付帯カラーに選びます。
 「ナチュラルカラー」、「無彩色」はできるだけそれぞれのカラーに統一感を持たせます。例えば、ナチュラルカラーには木製品の色がありますが、こげ茶色と、薄いベージュを合わせるのではなく、茶色のトーンを出来るだけ近い色にそろえます。
無彩色であるグレーもトーンを増やさないように注意します。ただし黒と白は例外として使用する事ができます。だからといって、黒と白の割合を増やしすぎるとモノトーンと認識され、基本カラーが浮いてしまいます。
 これはお部屋の配色の基本的なパターンですが、複雑な配色パターンも存在します。基本形を理解する事で、ほかの配色パターンも理解しやすくなるでしょう。
 カラーで最後に注意すべき点はカラーの質感です。艶があるか無いかによって同じ色でもトーンが変わってしまうのです。これは、艶なしのものは光を浴びると明るいトーンに見えるからです。素材がざらざらした質感の場合、インテリアに及ぼすカラーの影響は小さくなるのです。

配置

 家具の配置で最も大切なことは十分な余白を設けることです。その部屋をどのような用途で使うかを考え、必要最低限の家具だけを配置するようにしましょう。窓やドアは部屋の要素として家具と同じように考える必要があります。これらも含めたうえで余白を確保する必要があります。
 部屋を広く見せるためには次のようなポイントに注意します。

  • その部屋の長手方向を意識して配置します。
  •  高さが60センチを超える家具は圧迫感を与えてしまいます。出来るだけ低いものを選び、その結果壁に空いた空間にはフォトフレームや絵画などの厚みのないものをディスプレイするとよいでしょう。
  •  床面が見えるように、足のある家具を選ぶ。

 光を利用することで部屋をおしゃれ度を各段にアップする事ができます。基本的な光の利用方法は、必要な部分だけを照らすこと。
 部屋の真ん中に大きなシーリングライトは必要ありません。空間全体に光りを必要とするコンビニや量販店ではなく、カフェやバーなどの照明をイメージすると分かりやすいと思います。
 シーリングライトをペンダントライトや、ダクトレールに交換するなどして、不必要な光を取り除きます。不足した光は、ソファー脇にスタンドライトなどを配置し補うことで、雰囲気のある空間を簡単に作ることができます。

素材

 有機質(自然素材)のもの、例えば、浸透系の塗料で塗られた又は無塗装の木製品や、観葉植物、革製品などの自然な素材感があるものは、それらが持つカラーのインテリアへの影響が小さく無機質なものでなおかつ光沢のあるものは存在感が大きくなります。
 真っ赤な麻の布と真っ赤なエナメルを比べた場合エナメルの方が存在感があることをイメージできるはずです。
 有機質は多少の色の幅があるものを混在させても許容できるのに対して、光沢のある無機質は少しの色の違いがあるものでも混在させると目立ってしまいます。

質感

 素材と同じく、カラーにおいて柔らかい質感のものの存在感は、硬いものよりも低くなりますので、質感が硬いものの色選びは慎重にする必要があります。

どんなスタイルにするのか

 インテリアには様々なスタイルが存在します。定番のスタイルからそれらをアレンジした新しいトレンドが生まれます。SNSの発達によってトレンドの移り変わりは激しく、最新のスタイルは一年後には古いスタイルとなってしまいます。
 例えば、最新のトレンドで新築の内装をデザインしたとしても家が完成した頃には次のトレンドが生まれています。
 インテリアにおけるこの様な傾向は、一昔前のファッションに似ており、たくさんの人が同じような流行りの服を着ていたものです。しかしながら、現在ではトレンドではない個性的なファッションも許容する風潮となりました。
 インテリアにおいてもトレンドに流されるのではなく自分の好きなスタイルを選ぶことで飽きの来ないお気に入りの部屋に仕上げることが出来るのではないでしょうか。
 そこで、スタイル選びの参考に定番のインテリアスタイルをリストアップします。

  • モダン
  • 北欧
  • ブルックリン
  • インダストリアル
  • ミッドセンチュリー
  • ビンテージ
  • カフェ
  • カリフォルニア
  • 和モダン
  • アジアン
  • アーリーアメリカン
  • フレンチカントリー
  • イングリッシュカントリー

スタイルの決め方

 スタイルを決めるためには、自分がどのようなインテリアが好きなのかを把握する必要があります。そこで、それぞれのスタイルの画像を検索し興味のあるものをピックアップします。この作業を繰り替えす事で、好みの傾向が見えてくるでしょう。
 しかしながら、好きなスタイルだからと言って、それを実現できるかどうかはさまざまな条件によって決めなければなりません。
 建物の外観との整合性、金銭的な問題、窓やドアなどのデザインとスタイルが合うかどうか、すでに持っている家具をどうするか、などに注意しながら決めるとよいでしょう。

おしゃれなインテリアを具体化する方法

 インテリアの仕組みを頭では理解できたとしてもそれをどのように具体化すればよいのでしょうか。
 まずはおしゃれな画像を真似る事から始めると良いでしょう。良いなと思った画像をよく見て、インテリアの要素やスタイルがどうなっているかを自分なりに把握し、実際のインテリアに生かすことを繰り返すことで、その方法を身に着けることができると思います。
 ピンタレストなどの画像検索で自分の好みのスタイルを検索し、気に入ったものをブックマークします。多くの画像をストックしその画像を見返すだけでもスキルアップに繋がるでしょう。

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