地方に限らず、以前と比べて空き家が目立つようになりました。国としてもこれらの問題に空き家対策法を施行するなどして対処しています。
空き家になる理由は、引越しや持ち主が亡くなられた、相続登記がされていない、相続人が分からないなど様々。これらの空き家は老朽化によって倒壊の危険や景観の悪化、防犯上の観点からも多くの問題を抱え、近隣住民への申告な被害が懸念されています。
特に都心部に比べて、地方では空き家の増加率が高く、その対策が急務とされています。
内閣府が実施した世論調査では地方移住へのニーズの高まりが現れている。これらの需要に答えるコンテンツが動画投稿サイトや、テレビなどで人気となっています。
都市住民の農山漁村への定住願望(国土交通省)
移住先の家を探す事が難しい
実際私が2017年に移住のための物件を探した時点では、希望に合った物件を見つけることは簡単ではありませんでした。
空き家が増えているはずなのに、物件が見つからないのは、売り手側に何らかの事情があるのではないでしょうか。
その原因は、空き家の相続人が不明になっている場合や、建物の老朽化や都心部と違い地価が安い事などから、思ったような売値が付けられないため、売りに出されない場合など様々。
空き家が売りに出されない地方ならではの意外な理由
都心部と地方では生活習慣が異なります。これは産業構造の違いによるもので、都心部では主に商業が中心で、地方では主に農林水産業が中心となっています。農林水産業では土地や水などの資源が資本となるため、住民は協力しこれらを分け合って生活しています。
そのため、土地はとても大切なもの。先祖代々受け継がれた土地であるため、住んでいない(使用していない)場合でも手放す事は出来ないのです。
私が住民の方に聞いた話では、「自分の代で土地を手放すわけにはいかない」と話される方もおられるようでした。
そのような土地を譲って頂くためには、「譲り受けた土地は大切にする」と言う意思を伝えることが大切ではないでしょうか。
都心部と地方の生活習慣のちがいについて、下記記事の「都心部では転居者を越して来た方と呼び、田舎では移住者と呼ぶ」の中で解説しています。
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