「田舎暮らし」や「移住」での「メリット」と「デメリット」を、新たな生活のスタート地として群馬県片品村を選んだ私たち夫婦の実体験を元にまとめました。
片品村の美しい自然風景や豊かな文化は一見の価値ありですが、それだけが移住を決めた理由ではなく、私たちが本当に考慮に入れたのは、生活費、環境、地域の状況、そして移住に伴う課題など、より実質的な要素です。
この記事を通して、私たちがリアルに経験した片品村の生活の魅力と挑戦をご紹介することで、これからの人生を選択する一助となれば幸いです。これにより、より現実的な視点から移住や田舎暮らしの魅力や課題を理解し、適切に判断することが可能になるのではないでしょうか。また、田舎暮らしの参考になれば幸いです。
田舎暮らし・移住の「メリット」
1,豊かな自然環境
群馬県片品村は山々に囲まれ、四季折々の景色や清らかな空気を楽しむことができます。アウトドアや農業を楽しみたい方には魅力的な環境です。
都心の喧騒から離れて片品村へと移り住んだ私の生活は、自然の息吹によって豊かになりました。かつては特別な意識を向けることのなかった自然が、今では私の日々を織りなす重要な要素となっています。
四季の変遷が私の生活に生き生きとしたリズムをもたらし、それは心地よい驚きの連続です。一年を通して木々の色彩は、季節ごとに新たな表情を見せてくれます。冬の寂静から春の新緑、夏の深緑、そして秋の紅葉へと移り変わる景色は、都会では決して経験することのできない自然の美しさを感じさせてくれます。
さらに、鳥たちのさえずりや、森の動物たちの声は、癒しを与えてくれます。これらの自然の音色が混ざり合って生まれるハーモニーは、自然と人間との共存の証であり、私たちが生きる大地の息吹を感じさせてくれます。
こうした日々を通じて、自然がもたらす四季のリズムと、その中で生きる動物たちの生命力に触れ、それぞれが持つ役割と美しさを理解するようになりました。片品村での生活は、私にとって新たな視点と感動の源泉となっています。
2,伝統と文化
地域に根ざした伝統文化があり、地域コミュニティが独自の文化を大切にしています。
片品村は観光地として発展した歴史もあり、以前から移住者を多く受け入れています。そのため、移住者にとっても新しい文化や習慣を学びやすい環境にあり、交流を深めることができます。
都心での生活は自己選択によるコミュニティ形成が一般的で、私たち自身もその一部でした。しかし、田舎暮らしを始めて一変。地方の集落では、人々と手を取り合い、助け合うことが生活の基盤となっていました。
都会での私たちには、地域に溶け込むという概念はほとんどなく、コミュニティに対しては合理性を求める傾向がありました。地域の人々との交流を経て、私たちは新たな視点を持つようになりました。
都心部と地方の決定的な違いを下記記事にまとめていますので、移住を検討中の方は是非ご一読下さい。
3,生活費
生活費: 都会に比べて家賃や土地の価格が低く、生活費が抑えられます。また、地元の野菜や果物など新鮮な食材が手に入りやすいのも魅力です。
田舎暮らしの魅力の一つは、地元で採れる新鮮な野菜や果物、そして住まいのコストです。豊かな自然から恵まれる食材は身体を潤し、手頃な住居費用は生活を支えます。これらは、都会の喧騒や高額な生活費とは一線を画す、穏やかな暮らしの象徴です。
しかし、その一方で、地方には都会とは異なる挑戦もあります。例えば、仕事の機会は都会よりも少なく、賃金も低めの傾向にあります。これは確かに困難な面もありますが、私たちはそれを新たな機会と捉えています。地方では自分たちの生活を再考し、新たな価値観を見つけ出すチャンスを与えてくれると思います。
4,都心部に比べて広い住環境
田舎の住環境は都会に比べて広々とした土地に家が建てられ、豊かな自然に囲まれて生活することができます。このような環境は、心の平穏を保つのに役立つだけでなく、生活の質を向上させる要因ともなるでしょう。
例えば、庭を持つ家が多いため、ガーデニングや家庭菜園を楽しむことができ、新鮮な野菜や果物を育てる事も出来ます。
都会の喧噪から離れることで心のストレスが減少し、深い睡眠や集中力の向上が期待できます。
さらに、
このように、田舎の住環境は、身体的、精神的な健康を高める多くの良い影響をもたらすでしょう。
広い住環境は、心に大きなゆとりを与えてくれました。自分たちの好みに合うようにDIYやガーデニングを行う間に、大きなキャンパスに自分たちの作品を描いている、いつしかそんな気持ちになりました。
田舎暮らし・移住の「デメリット」
1,交通の不便さ
田舎暮らしは都会に比べて、交通の便が良くない場合がほとんど。
片品村も例外ではなく、交通の便があまり良くありません。車がないと移動が難しい場合があり、都会の利便性を求める人には不向きです。
私の移住先の家から一番近いスーパーまでは約7キロほどで、車が必要となります。
アップダウンが多い上、冬場は雪が積もるため、自転車での移動は不向きです。
ある程度の商品がそろうスーパーへは車で約30分ほど。
まとめ買いするなどの方法で対処しています。
2,限られた就職機会
地域産業が限られており、就職機会が都会に比べて少ないです。移住を考える際には、仕事や収入の確保が重要なポイントとなります。
地方への移住は、素晴らしい新たなチャンスをもたらすものですが、都心部での成功体験をそのまま再現するのは必ずしも容易ではありません。豊かな自然や地元の魅力を最大限に活かしながら、インターネットや物流を巧みに利用することで、お客様を地域に制限することなく全国に拡大するなど、工夫と創造性が求められます。
さらに、地方と都心部の産業構造の違いは、生活習慣にも影響を及ぼします。その違いを理解し、それを受け入れることが、新たな生活の成功の鍵を握るでしょう。
3,地域の高齢化
片品村での問題の一つが進行中の高齢化です。これは、若い世代の人口が少ないことを意味し、結果として、子育ての環境や教育施設の選択肢が都市部と比べて少なくなる可能性があります。
これは、子どもの学校選びや地域の子育て支援策など、家庭を持つ移住者にとっては重要な観点です。この現実を理解し、適切な対策を講じることで、片品村でも満足のいく子育てや教育環境を築くことが可能です。
子育てや教育に関する選択肢が限られる可能性があります。しかし、地域内外の他の家庭や教育関連団体とのネットワークを積極的に作ることで、情報共有や相互支援を進めることができるでしょう。また、高齢者の知識や経験を生かしたインターゲネレーショナルな学びの場を創出することで、地方はらではの豊かな子育て環境を築くことができるでしょう。
4,田舎でのコミュニティ
都会での生活は個人が尊重されるあまり、地域のコミュニティの存在を意識することは少ないでしょう。
しかしながら、田舎でのコミュニティは重要です。
これらのギャップを理解しないままで移住生活を行うと、大きなトラブルに発展する可能性があります。
トラブルは都会と田舎の生活環境の違いから生まれる風習の違いによって引き起こされます。
トラブルの原因は様々ですが、多くの場合はお互の理解不足によるもの。
「田舎暮らし後悔しないために学ぶこと、都心部と地方の決定的な違い」の記事で詳しく解説していますので、是非ご一読下さい。
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